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5Gがもたらす未来の生活 2020年1月号

2020.06.22

携帯電話が登場したのは1980年代
当時は出先や移動中に電話が出来るだけで驚きでした。
その後、データ通信が加わり携帯電話でメールやインターネットの利用が
できるようになるなど利便性が向上し、スマホで動画視聴も当たり前の時代。
現在日本で主流なのは第四世代、いわゆる「4G」です。

 

今、2020年の実用化を目前に話題になっているのが次世代「5G」です。
5Gでは当然、通信速度の向上が図られるが、ほかにもIoT時代に即した
「同時多接続」や「低遅延」といった要素が盛り込まれ、人々の暮らしを一変
させる可能性を持ちます。

 

自動車
車が自律的に道路状況を判断して走行し、さらに信号機、近隣を走行する自動車
や自転車、歩行者などからも情報を取得するようになれば、より安全性が高まる。
先行車からの情報や道路の混雑状況も把握し、ルートを最適化することで、時間
短縮や省エネも実現。万が一の際は、遠隔操作(運転)も可能になる。また、
車速やさまざまなセンサーから得た情報を 共有することで、異常のある車は
トラブル発生前に安全に停止させたり、迅速な救護やメンテナンスも行える。

 

造形・建築
すでに土地の大規模造形現場で、ドローンで俯瞰および測定を行い、ショベルカ
ーやダンプカーが設計図面に従って高精度に造形を行うシステムが実用化されて
いる。今後、GPSの高精度化や5Gの登場により、街中の小さな現場も無人化
が可能に。重機の操作や現場監督も遠隔から操作できるようになるかもしれない。

 

遠隔手術
医療分野で期待されるのが遠隔地からの手術。離島などにいながら都市圏の専門医
の施術を受けられるようになる。手術ロボットが検出した感触をリアルタイムで
執刀医に伝えることができ、より高度な手術も確実に行える。

 

8K映像の伝送
エンタメ分野での5G利用に関する展望として、現在4K映像の伝送には20mbps
前後の帯域が必要とされている。これが、8Kではさらに2倍程度が必要であると見
込まれており、放送衛星を用いたブロードキャスト等は多チャンネル化が難しくなる。
そこで5Gで平均100Mbpsの通信が実現すれば、8kの伝送の普及に貢献しそうです。