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トランクルームの利用が増えている理由 2019年3月号

2019.10.18

街中でトランクルームの看板を目にするのは当たりまえになりました。
  トランクルーム先進国であるアメリカにおいては、1970年代から普及が始まって
 以来、トランクルームをレンタルすることが、一般的になっています。
                                                      
 日本におけるトランクルームの歴史はまだ浅く、供給率についても300世帯に1室
 という状況。市場規模は拡大し続けています。
 某大手トランクルーム運営会社の調査結果によれば2008年には約284億円だったのが 
 2013年には約463億円へと1.6倍の規模へと飛躍しました。
                                                      
 収納スペースの不足を補う    
 整理術・収納術・断捨離・・・所有物を減らしてシンプルな生活を志向するのが流行っています。
 多くの人は片付けには関心を持っているようです。
 「今すぐには使わないけど、将来的に必要になるもの」の扱いには苦慮しています。
 収納スペースをどうするかは共通の悩みです。
 
 災害対策の意識の高まり  
 2011年に発生した東日本大震災、防災意識が高まるにつれ、家と物の関係を見直す人が増えました。
 そこで、リスクの分散の手段としてトランクルームが注目され需要が拡大したという背景があります。
 「災害が起こったとき、自分だったら大切なものを持っていけるか」という危機意識に

始まり、収納棚など倒壊危険物を除去したり、避難経路や居住スペースを確保したり、

被災時の火災延焼リスクを抑えたりなど、より具体的な災害対策をとる手段の一つでしょう。

 

トランクルームに預けているものランキング

1位 家具 (40.8%) 
2位 書籍や雑誌などの書籍類 (36.3%) 
3位 アウトドア・レジャー用品(スキー、スキューバダイビング、キャンプ道具など) (34.8%)
4位 家電 (30.0%) 
5位 コート/和服/礼服以外の衣服 (22.7%)
6位 コートなどアウターとして着る衣服 (20.6%)
6位 季節の行事用品(ひな人形、こいのぼり、五月人形など) (20.6%)
8位 アルバム・写真 (16.3%) 
9位 仕事に関するもの(書類、在庫など) (15.4%)
10位 CD、MDなど音楽メディア (15.2%)
                                                                     
 ※HOMESが調査した、20~50代の男女480人に「トランクルームに預けているもの」
                                                                     
 新しいサービスの登場    
 ニーズの拡大により、トランクルームのサービスの在り方も変化しています。
 ネット宅配型トランクルームもその一つです。トランクルームに出し入れしたい荷物を

アプリで指定すれば、 専門スタッフが梱包・配送を行ってくれるサービスです。

ネット宅配型は、自分で預けた荷物を実際に確認できない変わりに専用アプリから確認

できたり、預けた衣類についてハンガーに掛けて保管するや、クリーニングをしてから

保管してくれるなどの追加サービスなど驚くほど多様化しています。