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2019年の干支は亥年、どんな意味があるのでしょうか? 2019年1月号

2019.07.23

干支といえば、毎年年賀状をはじめとして、その年を表す動物として古くから 
親しまれてきた考え方です。 
もともとは古代中国で「十干十二支」という数え方が使われており、それが 
日本に伝わったものです。 

 

もともと干支に使われる漢字は動物を表したものではなく、天体の動きから暦を
表すのに使われていたものです。そして、そもそもは季節によって移り変わって
いく植物の様子を表した漢字だったのです。
今よりもずっと植物が身近で大切なものであった農耕時代、植物の成長の様子を
知るための暦はとても重要な役割を持っていたのです。
それが動物に当てはめられるようになったのは、昔の中国で干支を発明した王允
という人物が、「人々が覚えやすいように」と、動物の名前を当てはめて説明し、
普及させたことが始まりだと言われています。しかしこれは十二支のみの分類です。

 

干支とは、本来十干という数詞と、十二支を組合せて表すものです。

 

 

これは、中国の五行思想に基づき、「木・火・土・金・水」にそれぞれ「兄=え、
陽の意味」「弟=と、陰の意味」を組み合わせたものです。
十干で言うと、2019年は「己(つちのと)」です。
2019年はより正確に言うと「己亥(つちのと・い)」の年ということになるのですね。
      
亥年は、十二支の中でも一番最後の年です。    
十二支を植物の一生と考えると、戌年でたわわに実った果実が種子となり、エネルギー
を蓄えて次の世代へと向かう準備をするという意味の年なのです。
また、動物の猪のイメージから、万病を予防する、猪の猪突猛進な性質から、勇気と
冒険の象徴ともされています。