投稿

五百万本の曼珠沙華群生地 2018年11月号

2019.05.15

平成30年9月23日(日)お彼岸に高麗の巾着田(きんちゃくだ)に行ってきました。

最初はバスツアーで参加するつもりでしたが、池袋発はどの日も満席で予約
することができませんでした。

電車で行くことに決めましたが、指定が取れるか心配でした。
何とか購入でき、いざ高麗駅へ出発。

 

特急「ちちぶ9号」はゆったりしていて47分間乗りごこちの良い旅でした。
席は案の定 満席。

 

高麗駅に到着すると電車から降りた客でかなりの混雑。
巾着田までの道が狭いので、あわてずに皆のあとを着いていくのみ。

 

曼珠沙華公園は満開の真っ赤な彼岸花。

9月24日付 毎日新聞「余録」記事一部。

 

彼岸花を怖がる幼子は勘が鋭い。
葉のないまっすぐな茎、針金細工のような花、不自然なほど鮮やかな 

色から有毒植物と察知するのだから。

触るには安全でも、球根を食べたら危ない。

 

墓地に植えられたのは土葬の遺体をモグラから守るためだった。

不吉なイメージには墓場の風景が重なっている。

 

火葬が行き渡り、そうした文化的背景も薄れた。
今では秋の訪れを告げる花として、一面の郡生をめでる土手や公園が 

各地にある。外国人も美しいと感じこそすれ、死や不吉を連想することは  
ないらしい。

 

時と共に移ろうのは花に限らない。   

縁遠くなった故郷の墓を都会に移す人が増えた。

駅近く管理の楽なマンション型室内墓の需要も広がっている。 

カード1枚で遺骨が機械で目の前に運ばれてくるらしい。

 

いずれコンビニエンスストアのように簡便な墓参りが当たり前になるの

だろうか。動物で人間だけが死者を弔う。

 

この日公園内では曼珠沙華まつりが行なわれていて、そこで地元屋台  

でのお昼です。焼栗は長い列でしたので、諦めました。

 

軽い昼食後は帰途へ。

帰りの特急「ちちぶ90号」も運良く乗車。 

満喫した1日を過ごせました。